練習問題4(方程式の利用2)解答・解説
〈早さ・時間・道のりの問題〉
ふもとから山頂まで、同じ道を往復しました。登りは分速40m、下りは分速60m
で歩いたところ、のぼりにかかった時間は下りにかかった時間より50分長くなり
ました。
このとき、次の問題に答えてください。
(1)ふもとから山頂までの道のりをχmとするとき、登りにかかった時間と下りに
かかった時間をそれぞれχの式で表してください。
まずは整理して考えましょう
(ふもと) (山頂) (ふもと)
○ → → → → ● → → → → ○
<分速40m> <分速60m>
<かかった時間> をたずねていますから、
時間を表す式は
時間=道のり÷速さ
になります
道のりを、χで表すのですから
(時間)分=χ(m)÷40(m)
=χ/40(m)
それぞれとありますから、下りも同じように
道のりを、χで表します。
(時間)分=χ(m)÷60(m)
=χ/60(m)
答え 登り χ/40(m)、下り χ/60(m)
(2)方程式をつくってください。
登りにかかった時間は下りにかかった時間より50分長くなったのですから
時間の等号の式にするには
(登りの時間の式)+50分=(下りの時間の式)
χ/40(m)+50分 = χ/60(m)
になります。
答え (χ/40)+50=χ/60
(3)ふもとから山頂までの道のりを求めてください。
上の1次方程式のχは、道のりになりますから方程式を解けば
道のりがわかります。
(χ/40)+50=χ/60
左辺の50、右辺のχ/60を移項して符号を変えます
χ/40−χ/60=50
分母をそろえます
6χ/240−4χ/240=50
2χ/240=50
両辺に240をかけます
240×2χ/240=240×50
2χ=12000
両辺に1/2をかけます
1/2×2χ=1/2×12000
χ=6000
答え 6000(m)
道のりを等号の式で表せば
登りの道のり=下りの道のり
道のり=速さ×時間
(登りの道のり)=<分速40m>×(χ+50)
(下りの道のり)=<分速60m>×χ
道のりは同じですから
<分速40m>×(χ+50)=<分速60m>×χ
40(χ+50)=60χ
40χ+2000=60χ
左辺の2000、右辺の60χを移項して符号を変えます
40χ−60χ=−2000
−20χ=−2000
両辺に(−1/20)をかけます
(−1/20)×(−20χ)=(−1/20)×(−2000)
χ=100
この式のχは時間ですから、100分ということになります
たずねているのは、道のりですから
左辺か、右辺のどちらかに時間の100を代入して道のりを求めます。
道のり=速さ×時間
(登りの道のり)=<分速40m>×(χ+50)
40×(100+50)=40×150
=6000
(下りの道のり)=<分速60m>×χ
60×100=6000
もちろん同じ6000メートルになります。
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