練習問題3(方程式の利用2)解答・解説
<早さ・時間・道のりの問題>
明子さんは1200m離れた学校に向かって家を出発しました。
明子さんが出発してから10分後に、明子さんの忘れ物に気づ
いたお母さんが、自転車で同じ道を追いかけました。
明子さんは分速60m、お母さんは分速180mで進むとするとき、
次の問いに答えてください。
(1)お母さんが出発してからχ分後に追いつくとして、方程式をつくってください。
まずは整理して考えましょう
(家) <1200m>(学校)
○ → → → ●
明子から考えていきましょう
明子は分速60mで進みますから
最初の10分明子は、分速60mで進みますから
道のりは=(速さ)×(時間)
ですから
分速×分=(m)
60m×10(分)=600(m)
明子は、10分後、600m進んだところで忘れ物に気づいたことになります。
ちょうど、家と学校の中間地点ですね。
(家)〈600m〉(中間地点)〈600m〉(学校)
○ → → → ◎ → → → ●
(10分後に二人の出発点が違います)
母親 …→→
明子 …→→
追いつくと考えると、明子と母親は同じ道のりを進んだ、ということになります。
ということは、二人の(進んだ道のり)は同じなのですから
道のりを出す式を等式でつなげれば、1次方程式ができます。
道のりは=(速さ)×(時間)
で表せますから
まずは、母親から考えていきましょう。
母親は分速180mで(χ)分ですから
180(m)×χ(分)=(母親の進んだ道のり)
つぎに、明子を考えましょう。
明子の(速さは)分速60(m)で、母親と同じ時間(χ)分進むのですから
60(m)×χ(分)=(10分後、明子の進んだ道のり)
になりますただし、母親が出発したときの明子の出発点は600(m)先ですから
明子の進んだ道のりに加えなければ同じ道のりにはなりません。
(明子の進んだ道のり)=(最初に進んだ距離)+(母親と同じ時間進んだ距離)
= 600(m) +60×χ(m)
(明子の進んだ道のり)=(母親の進んだ道のり)
になります。
(600+60χ)(m) = (180×χ)(m)
答え 600+60χ=180χ、
答え 60(χ+10)=180χ(最初に明子が進んだ時間も式にした場合)
(2)お母さんが出発してから何分後に、お母さんは明子さんに追いつきますか?
上の式はχ=(時間)ですから
χを求めれば、何分後に追いつくかわかります。
600+60χ=180χ
左辺と右辺を移項します
180χ=600+60χ
右辺の60χを移項して符号を変えます
180χ−60χ=600
120χ=600
両辺に1/120をかけます
1/120×120χ=1/120×600
χ=5
答え 5分後
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