中学1年数学 立体の表面積と体積 確認問題2 解答・解説
図のように底面の半径が4cmの円錐を、水平な平面上におき、頂点
Oを中心として転がしたところ、最初の位置に戻るまでに、ちょうど
3回転し、点線で示した円の上を1周しました。次の問いに答えてく
ださい。
(1)この円錐の母線の長さを求めてください。
三角錐の母線の長さは、水平面上を転がってできた円の半径
になります。
(三角錐の母線の長さ)=(水平面上にできた円の半径)
(水平面上にできた円の半径)を求めるためには、円周の式を使えばわかります。
円周を求める式は、
(円周)=2πγ
水平面の円周は、(円錐を3回転した長さになりますから)円錐の底面の円周の
長さがわかれば、水平面の円周がわかります。
3×(円錐の底面の円周)=(水平面の円周)
(円錐の底面の円周)を求める式は、
(円錐の底面の円周)=2πγ
=2×半径×π
半径は4cmですから、
=2×4×π
=8π?
3×(円錐の底面の円周)=(水平面の円周) ですから
3×8πcm=(水平面の円周)
24πcm=(水平面の円周) になります。
(水平面の円周) が24πcmとわかりましたから、
円周を求める式から、半径を求めます。
(円周)=2×(半径)×π
24πcm=2×(半径)×π
両辺に1/2πをかけます
1/2π×24πcm=1/2π×2×(半径)×π
12cm=(半径)
水平面の円の半径がわかりました。
(水平面の円の半径)=(円錐の母線の長さ)
になりますから
(円錐の母線の長さ)=12cm
答え 12cm
(2)この円錐の表面積を求めてください。
円錐の表面積を求める式は
(円錐の表面積)=(底面積)+(側面積)
=(円の面積)+(おうぎ形の面積)
になります。
(円の面積)=πγ²
底面の半径は4cm
=4×4×π
=16π?²
(おうぎ形の面積)=πγ²×中心角/360
半径は、母線の長さ12cmですが、中心角がまだわかりません。
中心角を求めるために、
おうぎ形の弧の長さと、円錐の底面の円周の長さは等しいのですから
中心角をχとし方程式を使って求めていきます。
(おうぎ形の弧の長さ)=(底面の円周の長さ)
それぞれの式で考えます
(おうぎ形の弧の長さ)=2πγ×中心角/360
(底面の円周の長さ)=2πγ
(2πγ×中心角/360)=(2πγ)
(2×半径×π×中心角/360)=(2×半径×π)
おうぎ形の条件は、半径=円錐の母線の長さ=12cm
中心角はχ゜とします。
底面の円の条件は、半径=4cm
(2×12×π×χ/360)=(2×4×π)
24π×χ/360=8π
両辺に360をかけます
24πχ=360×8π
両辺に1/24πをかけます
1/24π×24πχ=1/24π×360×8π
χ=120
おうぎ形の中心角が120゜とわかりました。
弧の中心角を、おうぎ形の面積を求める式にあてはめます。
(おうぎ形の面積)=πγ²×中心角/360
半径12cm、中心角120゜
(おうぎ形の面積)=(半径)×(半径)×π×中心角/360
=12cm×12cm×π×120/360
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