中学歴史 近世の日本 江戸幕府の改革と農民の変化 江戸時代の文化と学問
3、江戸時代の文化と学問
(1)元禄(げんろく)と化政(かせい)文化
?元禄文化(げんろくぶんか)
上方を中心に栄えた町人文化。
・文芸
井原西鶴(いはら さいかく)・・・「浮世草子(うきよぞうし)」・「好色一代男」・「日本永代蔵(にほんえいたいぐら)」・
「世間胸算用(せけんむなざんよう)」という世相や町人のくらしをありのままにえがいた小説。
近松門左衛門(ちかまつ もんざえもん)・・・人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)の台本
「義理や人情の板ばさみに悩む男女の気持ちを書いた台本」
『曾根崎心中』(そねざきしんじゅ)
松尾芭蕉(まつお ばしょう)・・・俳諧(はいかい)を大成した。
[奥の細道(おくのほそみち)]などを著した。
『野ざらし紀行』・『鹿島紀行』・『笈の小文』・『更科紀行』などの紀行文
・絵画
尾形光琳(おがた こうりん)・・・装飾画(そうしょくが)を大成した。
菱川師宣(ひしかわ もろのぶ)・・・浮世絵(うきよえ)をはじめる。
・芸能
?化政文化(かせいぶんか)
江戸を中心に栄えた町人文化。
・狂歌(きょうか)、川柳(せんりゅう)・・・和歌・俳句の形式で社会を皮肉った文芸。
・文芸
与謝蕪村(よさ ぶそん)、小林一茶(こばやし いっさ)の俳諧(はいかい)
小説では 十返舎一九(じっぺんしゃいっく)・・・東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)
滝沢馬琴(たきざわ ばきん)・・・南総里見八犬伝(なんそうさとみはっけんでん)
・浮世絵(うきよえ)
錦絵(にしきえ)という多色刷りがすすみ、喜多川歌麿(きたがわ うたまろ)の美人画。
葛飾北斎(かつしか ほくさい) 、 歌川(安藤)広重の風景画に優れた作品がある。
・寺小屋(てらこや)
僧侶や武士や医師などが、民衆に読み・書き・そろばんを教えた。
(2)江戸時代の学問
?国学(こくがく)
日本の古典を研究する。 本居宣長(もとおり のりなが)・・・「古事記伝」を書いた。
儒教や仏教の影響をうける前の日本人の考え方を明らかにしようとする学問。
・安藤昌益(あんどう しょうえき)・・・ 身分・階級差別を否定して、徹底した平等思想を唱えている。
?蘭学(らんがく)
ヨーロッパの学問を研究する。
解体新書・・・杉田玄白(すぎた げんぱく)・前野良沢(まえの りょうたく)らがオランダの解剖書を翻訳した。
長崎で手に入れたエレキテル(静電気発生機)を修理して復元する。
?大日本沿海輿地全図
精度の高い日本地図を作成した。
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