中学歴史 近世の日本 江戸幕府の成立 練習問題・解答2
鎖国と隣国との関係
次の文を読んで、後の問いに答えてください。
家康は、ⓐ大商人の海外渡航を許し、貿易をすすめて、日本でのキリスト教を黙認していた。しか
し、幕府は1637年に九州で起きた大規模な農民一揆をきっかけに、ⓑ禁教を強化した。さらに、1639
年には(ポルトガル)人の来航を禁止して、以後200年にわたる(鎖国)を完成させた。
(1)文中の?・?にあてはまる語句を書いてください。
答え ?[ ポルトガル]、?[ 鎖国(さこく)]
鎖国
江戸幕府が日本人の海外交通を禁止し、外交・貿易を制限した政策のこと。
鎖国体制下では民間貿易は厳禁され、管理貿易が以下の4ヶ所で行われた。
・オランダ・中国は長崎会所(天領)経由
・朝鮮は対馬藩経由
・琉球は薩摩藩経由
・アイヌは松前藩経由
幕府が鎖国に踏み切った決定的な事件は、寛永14年(1637年)に起こった 島原の乱である。
布教活動が今後一切行われることのないようスペイン・ポルトガル勢力を排除した。
(2)下線部ⓐについて、次の問いに答えてください。
?地図中の―――は、江戸時代のある貿易船の航路を示している。この貿易船を何といいますか?
?地図中の●は日本人が住み着いた町です。この町を何といいますか?
答え [日本町]
日本町(日本人街)
朱印船貿易で日本人が移住した東南アジア諸港に日本人町が形成された。
これらの日本人町は、江戸幕府の鎖国政策により日本との往来が途絶えたため、
日本人が現地人と同化する形で消滅した。
(3)写真の板を何といいますか?
・踏み絵にはキリストの絵などが描かれていたので、キリスト教の信者は、これを踏むことができなかった。
(4)踏み絵を使ってキリスト教徒でないことを証明させることを何といいますか?
(5)下線部ⓑで、キリスト教の信者でないことを寺に証明させるためにつくらせた台帳を何といいま
すか?
答え [宗門改帳(しゅうもんあらためちょう)]
・江戸幕府がキリスト教の信仰を禁じるようになると、諸国の大名は取り締まりの手段として、住民の信仰
の状況を調べ台帳化する手法を講じた。
キリスト教信者でないことを寺が証明したのが宗門改帳で、これは戸籍台帳でもあった。
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