練習問題3(方程式の利用3)解等・解説
(1) 兄と弟がある池の周りの道を同じ向きに走っています。弟がスタート地点を
通過してから3分後に兄がスタート地点を通過しました。弟が分速120m、兄が
分速140mで走っているとき、兄がスタート地点を通過してから何分後に弟に
追いつくのか求めてください。
⇀ ⇀ ⇀ ⇀
↗ ↘
整理して考えましょう ↗ ↘
↑ ↓
↑ ↓
↖ ↙
↖ ↙
↖ ↙
← ← (スタート地点)
この池の周りの図?を直線にしてみましょう。
(スタート地点)← ← ← ← ← ← ← ← ← (スタート地点)
このような図になります。
まずは、弟から考えていきましょう
弟は、分速120mで3分間進むのですから、道のりを出す式にあてはめて
進んだ、距離をまず考えます。
道のり=速さ×時間
=120(m)×3(分)
=360(m)
●(弟)⇐ ⇐ ⇐
(スタート地点)← ← ← ← ← ← ← ← ← (スタート地点)
[360(m)] [0(m)]
追いつくということは、同じ距離を進んだということですから、
道のりを出す式で、時間は同じ時間経過しますから、(時間)=χで表します。
(弟の道のり) (兄の道のり)
速さ×時間=道のり=速さ×時間
の等式をつくればいいということがわかります。
弟は、すでに360m進んでいますから、その分加えるのを忘れないように
してください。
弟の進んだ道のりは、
(道のり)=(速さ)×(時間)
= 120(m)×χ(分)
これは兄と同時に進んだ距離ですから、
弟がすでに進んだ道のりを付け加えます
(120χ+360)m
つぎに兄を考えます。
兄は、すでに進んだ距離は、ないのでそのまま
(道のり)=(速さ)×(時間)
=140(m)×χ(分)
=140χ(m)
兄と弟が進んだ道のりがわかりましたから、等式でつなげます。
(弟が進んだ道のり)=(兄が進んだ道のり)
(120χ+360)m=(140χ)m
求めているのは、何分後に追いつくかですから、χを時間にしていますから
1次方程式の解を求めれば、何分後に同じ道のりを、同じ時間で進んだか、が
わかります。言い方を変えれば、何分後に追いつくか、になります。
それでは、解を求めましょう。
120χ+360=140χ
左辺と右辺を入れ替えます
140χ=120χ+360
右辺の120χを移項して符号を変えます
140χ−120χ=360
20χ=360
両辺に1/20をかけます
1/20×20χ=1/20×360
χ=18
χは、時間ですから13分となります。
答え 18分後
(2) ふもとから山頂まで、分速60mで登るのと、同じ道を山頂からふもとまで、
分速100mで下るのとでは、かかる時間が40分違います。ふもとから山頂まで
何mあるか、求めてください。
まずは、図にして考えましょう。
山頂
↗ ↘
↗ ↘
↗ ↘
↗ ↘
ふもと ↗ ↘ ふもと
この図を、直線にします
ふもと→ → →山頂→ → → ふもと
わかっているのは、速さ、と時間ですからわかっていないのは道のりになります。
道のりは、のぼりも下りも同じ距離ですからχで表すことができますから、
道のりをχとして考えましょう。
時間は登りと下りでは、登りのほうが下りより40分余分に時間がかかった
のですから、時間を等式で表した場合は、登りには40(分)を引き、下りでは
40(分)を加えれば等式が成り立ちます。
(登りの時間)=(下りの時間)
?(登りの時間−40(分))=(下りの時間)
>どちらでもいい
?(登りの時間)=(下りの時間+40(分))
それでは時間を表す式にあてはめてみましょう
(時間)=(道のり)÷(速さ)
道のりは、χで表します。
まずは、登りから考えましょう。
(時間)=χ÷60
で時間はわかります、そして下りより40(分)余分にかかるのですから
(登りの時間)=(χ÷60)−40(分)
つぎに下りの時間を考えましょう。
(下りの時間)=χ÷100(分)
(登りの時間)と(下りの時間)を等式で表します。
(χ÷60)−40(分)=χ÷100(分)
分数で表しましょう。
(χ/60)−40=χ/100
求めているのは、ふもとから山頂までの道のりになりますから、χがわかれば
道のりがわかりますので、(χ/60)−40=χ/100の解を求めます。
(χ/60)−40=χ/100
左辺と右辺を変えます
χ/100=(χ/60)−40
分母をそろえます
6(χ/100)=10(χ/60)-40
6χ/600=(10χ/600)-40
右辺の(10χ/600)を移項して符号を変えます。
(6χ/600)−(10χ/600)=−40
−4χ/600=-40
両辺に−600をかけます
(−600)×(−4χ/600)=(−600)×(−40)
4χ=24000
両辺に1/4をかけます
(1/4)×4χ=(1/4)×24000
χ=6000
これで、道のりがわかりました。
単位はメートルですから、ふもとから山頂までの距離は6000m
答え 6000(m)
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