中学3年理科 生物の細胞と生殖 生物の増え方
3、親の特徴はどのように子に伝わるのか
(1)遺伝
親のもつ形や性質の特徴を形質(けいしつ)といます。そして形質が子に伝わることを遺伝といいます。
遺伝は、染色体に含まれている遺伝子が、親から子へと伝えられることによって行われます。
(2)減数分裂
生殖細胞ができるときは、普通の細胞の分裂(体細胞分裂)とは異なり、染色体の数がもとの細胞の半分
になります。これを減数分裂といいます。染色体の数が半分になった卵と精子の受精によって、子の細胞は
親と同じ数の染色体をもちます。
(3)有性生殖の遺伝
減数分裂した生殖細胞が受精することによって、親の遺伝子を半分ずつ受け継ぎます。
子に現れる形質は、同じであったり異なっていたりします。
(4)無性生殖の遺伝
親の体の一部から子ができますから、子は親と同じ遺伝子を受け継ぎ、親と同じ形質が現れます。
(5)親と違う形質が子に現れる理由
エンドウには、種子を丸くする遺伝子Aと、シワにする遺伝子aがあります。Aをもつと丸くなり、
Aをもたないとシワになります。AaとAaの丸い種子の生殖細胞はAをもつものとaを持つものができ、
それらが受精してできる子の遺伝子は、AA,Aa、aaとなり、丸い種子だけでなく親とは違う形質の
シワの種子もできます。
コメント