中学歴史 近世の日本 江戸幕府の成立
1、全国支配のしくみ
(1)徳川260年の基礎
安土桃山時代の慶長5年9月15日に、美濃国不破郡関ヶ原(岐阜県不破郡関ケ原町)を主戦場として行われた
野戦。関ヶ原における決戦を中心に、日本全国で戦闘が行われた。徳川家康の覇権を決定付けた戦いである。
豊臣秀吉の死後、徳川家康を中心とする一派と、それを快く思わない一派との間で、主導権争いが激しくなり
徳川家康を総大将とする東軍と 毛利輝元を総大将とし石田三成を中心とする西軍が関が原で争った。
徳川家康は石田三成らの豊臣軍を破る。
?江戸幕府
征夷大将軍に任じられた徳川家康は、江戸に幕府を開く。
将軍
大老(たいろう)・・・将軍の補佐役、臨時に老中の上に置かれた最高職。
・ 大目付(おおめつけ)・・・大名・高家および朝廷を監視してこれらの謀反から
幕府を守る監察官の役割を持った。
老中(ろうじゅう)・・・将軍に直属して国政を統轄する常置の職
町奉行(まちぶぎょう)・・・領内の都市部(町方)の行政・司法を担当する役職。
勘定奉行(かんじょうぶぎょう)・・・幕府の財政、天領の監督 —郡代(ぐんだい)
代官(だいかん)
・勘定方の最高責任者で財政や天領支配などを司る。
天領地(てんりょうち)
大坂、長崎など重要な都市や佐渡金山などの鉱山も天領とされた。
佐渡、甲斐、飛騨は一国まるごと天領となった。
遠国奉行(おんごくぶぎょう)
・江戸以外の幕府直轄領(天領)のうち重要な場所に置かれ、その土地の政務をとりあつかった。
京都町奉行・大坂町奉行・駿府町奉行の各町奉行と伏見奉行・佐渡奉行・長崎奉行・堺奉行・
山田奉行・奈良奉行・日光奉行・浦賀奉行・下田奉行・新潟奉行・箱館奉行・
神奈川奉行・兵庫奉行の各奉行の総称である。伏見奉行は大名から、他は旗本から任ぜられた。
若年寄(わかどしより)―――目付(めつけ)…若年寄の目耳になって旗本・御家人を監察した。
・全国支配の担当である老中に対し、旗本や御家人の支配を軸とする将軍家の家政を担当した。
寺社奉行(じしゃぶぎょう)・・・室町時代から江戸時代にかけての武家政権における職制の1つで、宗教行政機関。
京都所司代(きょうとしょしだい)・・・江戸時代に京都の治安維持の任務にあたった部署である。
大阪城代(おおさかじょうだい)・・・西国大名の監視。
?江戸時代
江戸に幕府が置かれた260年間
(2)将軍と大名の関係
?大名
主に一万石以上の所領を幕府から与えられた武家を指す言葉となった。
一万石未満の武士のうち幕府直属の武士を直参(じきさん)という。
1万石以上の領土を保有する封建領主である大名が支配した領域。
江戸時代に江戸幕府が諸大名を統制するために定めた法令である。
築城・結婚・ 参勤交代(さんきんこうたい)の決まりで、大名を統制した。
・参勤交代・・・各藩の大名を定期的に江戸に出仕させる江戸幕府の制度である。
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