中学3年数学 式の展開と因数分解 式の計算の利用 2確認問題1・解答
1、連続する自然数が書かれているカードがあります。このカードを1列目から順番に、1枚、3枚、5枚、7枚、9枚・・・と、図のように規則正しく並べていきます。
花子さんと太郎さんは、気づいたことを次のように発表しました。
次の問いに答えてください。
花子さん:1列目から順に1枚,3枚、5枚、7枚、9枚・・・のカードが並んでいますから、n列目には(2nー1)枚のカードが並びます。
太郎さん:各列の一番上の数は、1列目から順に1,4,9,16,25・・・になっていますから、n列目の一番上の数はn²で表すことができます。
(1)1つの列に15枚のカードが並ぶのは何列目になりますか?
花子さんから、n列目には(2nー1)枚のカードが並びますから。
15=(2nー1) を利用します。
2nー1=15
2n=15+1
n=16/2
n=8
nは何列目かを表しますから、
15枚のカードが並ぶのは8列目になります。
答え 8列目
(2)10列目の下から2番目のカードの数を答えてください。
太郎さんの考えから、
1列目は、1²=1が一番上の数
2列目は、2²=4が一番上の数
3列目は、3²=9が一番上の数
・
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・
9列目は、9²=81が一番上の数
10列目は、10²=100が一番上の数
ということは、10列目の数は82~100になります。
下から2番目ですから83となります。
答え 83
(3)花子さんの考えの正しいことを,太郎さんの考えを使って証明してください。
太郎さんの式でn列目のカードの枚数を考えます。
図で考えてみましょう。
n列目の1番上の数から1つ前の一番上の数を引けばn列のカードの枚数がわかります。
例:5列目の一番上の数・・・25
4列目の一番上の数・・・16
25−16=9(枚)
となります。
花子さんの式は(2nー1)
5列目ですから(2×5ー1)=(10ー1)=9(枚)
になります。
n列目の一番上の数はn²
1列目は、1²=1が一番上の数
2列目は、2²=4が一番上の数
3列目は、3²=9が一番上の数
4列目は、4²=16が一番上の数
・
・
・
nは何列目かを表しますから、
1つ前の列(nー1)の一番上の数は(nー1)²と表すことができます。
2列目の1つ前は(2ー1)²=1²=1
3列目の1つ前は(3−1)²=2²=4
4列目の1つ前は(4−1)²=3²=9
5列目の1つ前は(5−1)²=4²=16
n列目の1つ前のカードの一番上の数は、(nー1)²になります。
ですから、
(n列目の一番上のカードの数)ー(n列目の1つ前の列の一番上の数)=(n列目のカードの枚数)
n²ー(nー1)²
乗法式を利用します。
●(a+b)²=a²ー2ab+b²
〔答え〕
n²ー(nー1)²
=n²ーn²ー2×n×(ー1)+(ー1)²
=n²ーn²+2n+1
=2n+1
花子さんの考えた式は(2n+1)ですから、花子さんの考えは正しいということがわかります。
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